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医療機器メーカーとは?

医療機器メーカーの最も重要な役割は、製品を通じて医療の質の向上に貢献することです。そのために、多大な投資と時間をかけて革新的な製品を開発し、消費者に届けています。
医療の発展は、医療従事者の技術と医療機器メーカーの技術が相乗効果を生み出すことで成り立っています。このシナジーによって、より安全で効果的な治療が可能となり、患者にとっての利益が最大化されるのです。

医療機器の開発、製造

研究開発費について

一般的な医療機器では、1つの製品開発に平均 数百万ドル~数千万ドル(約10億円~50億円) のR&D費用が必要とされています。
例えば、クラスIIの医療機器では10億円前後。
クラスIIIの医療機器や革新的なデバイスの場合、50億円を超えることもあります。
体外診断機器(IVD)は比較的低めで、1~5億円程度の開発費用がかかるとされています。Robot SurgeryやAI診断装置には、100億円以上の開発費が投じられる場合もあります(例: Davinci Surgicul など)。

外資系企業・内資系企業の投資額の違い

観点 外資系企業 外資系企業
R&D規模(対売上費) 10% 〜 15% 5% 〜 10%
年間R&D費 数千億円規模 数百億円規模
特徴 新規技術開発や長期的な視点での投資を行う傾向 特定分野に特化した投資を行い、効率性を重視する傾向
代表例 メドトロニック
・R&D費:約3,750億円
・売上比:約7〜8%
テルモ
・R&D費用:約300〜400億円
・売上比:約6〜7%

※2025年時点で暫定

企業別の具体的な研究費
外資系企業
企業名 研究開発費
Johnson&Johnson 150億8000万ドル
Abbott Laboratories 27億2000万ドル
Medtronic 27億ドル
Stryker 13億8800万ドル
Becton Dickinson 22億ドル
Boston Scientific 24億ドル
Edwards Lifesciences 8億4720万ドル
Zimmer Biomet 10億ドル
内資系企業
企業名 研究開発費
富士フィルムホールディングス 1571億4700万円
オリンパス 約256億円
テルモ 約691億円
HOYA 55億6000万円
二プロ 1708億円
シスメックス 334億円
日本光電工業 241億円
オムロン 約502億円

 

医療機器の販売

医療器機メーカーは、研究から製造、販売まで行います。
将来のキャリアを描く上で上流~下流まで関わることができる環境です。

医療機器の物流は、メーカー → 代理店 → 病院という流れで行われます。
そのため、メーカーの営業活動は代理店と病院(医師、看護師、臨床工学技士など)とのやり取りが中心となります。
代理店に対しては、販売戦略の打ち合わせ、価格交渉、立会い依頼、営業サポート、安全使用説明会など、幅広い営業活動を行います。

販売戦略打ち合わせとは

販売戦略打ち合わせでは、どの診療科に、何を導入したいか、具体的なスケジュールやロードマップを決めます。代理店は複数のメーカーの製品を取り扱うことができるため、双方にとってメリットがあるように、製品スペックやヒューマンバリュー、コストバリューを提案し、採用に向けた条件のすり合わせを行います。

立会い依頼

メーカーによっては、自社製品の安全使用確認のために立会いを依頼することがあります。特に、担当エリアが広域になるケース(例:北陸三県担当)では、安全かつ効果的に製品を使用していただくため、立会いを依頼することが重要です。

製品の安全使用説明会

代理店が代わりに製品提案や安全使用の立会いを行うことがあります。より安全かつ効果的に提案を行うためには、製品スペックや安全使用について定期的に説明会を実施することが重要です。この取り組みにより、営業成績の向上を実現し、患者様に安全な医療環境を提供することができます。

 

トレーニング/アフターフォロー

医療機器メーカーは、営業活動と併せて、医師やコメディカルスタッフに対して手術や治療のトレーニングサポートを行います。
具体的には、アニマルを通じた手術トレーニングサポート、臓器や模擬モデルを活用した治療技術向上トレーニングをご提供します。
結果として、自社製品の安全使用を促進し安全な医療環境を提供できます。